レコード水越写真館

2015年01月

昨年年末から構想していたレコード水越のコンピレーションアルバム。
最初から海外アーティストメインで考えていたが故、交渉用英文などなかなか作るとこまで進めずにいたら年も越し、風邪ひいたついでにゆっくりしていたらもうすぐ2月。
 個々のサウンドクラウド利用アーティストにオフィシャルにコンタクトとって既にフリーダウンロードで発表済みの楽曲をレコ水コンピのスペースでもまとめてフリーダウンロードできるようにする無契約型計画だった。
しかし、サウンドクラウドには「プレイリスト機能」というものがあり、それを使えば、無許可で勝手に全サウンドクラウドユーザーの曲から自由に曲をピックアップし、コンピ的な聴かせ方が簡単に出来ることを盲点的に見て見ぬしてたところが急に見えて、急遽プレイリストとして昨夜選曲して発表したのがコレ。  ↓

https://soundcloud.com/suppasuppa/sets/soft 

‘record mizukoshi compilation vol.1 soft electronic’

私が選曲した世界中のサウンドクラウドフレンドからのほのぼの電子小曲達のプレイリスト。短い曲ばかり。ぼくは別に「ほのぼの」だけが好きなわけではありませんが、今回はそういうムードをテーマにしてます。短い曲っていいですよね。
レコード水越 コンピレーション...というか、レコード水越「勝手に」コンピレーション。
結構サウンドクラウドでは時間の経過とともに、退会して聴けなくなる人、削除されて聴けなくなる曲、増えていきます。今回も束ねたいと思ってたけど無くなってる曲沢山ありました。そうこうしてる間に曲数は減っていくかもしれません。
アンラプランチンもシンパもライトタウンもレッツもストレンジトーイもジョニーリッパーもジュリアングローボスもミスターペテも、僕にとってはここ数年みな馴染み深く聴いてる海外のミュージシャンばかり。流しっぱなしで聴いてると、全部同じ人じゃないか?っというかんじがするんじゃないかと思いますが、全部違う人です。suppaっぽいと思うかもしれませんが、suppa曲は入れてない。国もまちまち。 あえて似た系統のかわいいかんじの曲を束ねました。Childisc的といえばChildisc的ですから、Childiscが好きだった方には安心感のある懐かしいかんじかもしれません。 16曲のアーティストの内日本人はガンチャン1組のみ。全てここ3年以内の曲です。 

特に今、機材やソフトを駆使して曲を作って沢山の人に聴いてもらおうとする場合、今流行ってるテイストを汲む形でアピールしないと評価されない、という強迫観念で制作に向かう人は多いと思います。その方向に向かうと、どうしても刺激重視になり、ピュアな響きからは遠ざかっていくものです。 
無理してかっこいい音楽を作ろうとしなくても、素直な態度で作るとこんなかんじにソフトで空間が埋め尽くされない気持ちいいかんじになるんじゃないかと思います。 新しくなくたっていいじゃないですか。 (私が作る音楽自体はソフトさを装ってかなり先行ってますが^^)
「ヤバい!」って言ってもらわなきゃはじまらない なんて、悲しいスタンスじゃないかな。
私はヤバい音も、そうでもないものでも、なんでも、良ければいいんです。
特に流行らせたい気持ちやこうだろ?といいたい気持ちはないんですが、この [ソフトエレクトロニック]って言い方で並べさせてもらってる音達には、テクノ・エレクトロニカ・フォークトロニカ・ポストロック・クラシカル・ヒップホップ・アンビエント...等のジャンルカテゴリーが似合わない音じゃないかと思います。
さりげない余白のある音楽 っていうのは、生活に疲れた耳には重宝されます。
それら余白のある音楽は、プロよりもアマチュアに近い作り手の方がより産み出し易い。
 そして、余白のある音楽の価値というものに音楽の未来は秘めらているようにも思います。
余白の見せ方・聴かせ方 に向かって行かない未来ならそれは暗いのではないだろうか。
余白が増えれば過剰な表現の価値もまた高まるというものでしょう。

終のコピー

よかったら聴いてみて下さい。
 

さて、本日1/16から「pip pup gii」100枚限定新パッケージリマスター盤の販売をスタートしました。
昼、レトロ印刷さんからブツが届く。
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今回、ハトロン紙という、紙フェチにはたまらない、裏側の透けっぷりが素敵な白い、ツルツルあんどザラザラの特殊な面白い紙を選びました。カラフルな色が透けて見える効果も面白いんだが、今回は渋く、ツルツル面を金色1色、
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ザラザラ面を黒1色 という遊び抑えめのやりすぎない感じで設計しました。
真っ白面に金色のみで歌詞が羅列印刷されているだけなら確かにジャケットビジュアルとしては寂しすぎるかもしれないが、裏側の黒が透けているかんじがハトロン紙だからこその奥行きを感じさせるだろうと見込んでそうした。pip pup gii というアルバムタイトルとsuppa micro pamchoppの手書き白抜きの文字を逆さにレイアウトしたことで、うっすらと読めなくもないくらいがいいと思った。
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光に透かすとほら、こんな風にタイトルとわたしの福顔が浮かび上がるというわけだ。顔の表情は計算してたより読み取れなかったがそれもまあ都合がいい。
このB5サイズのハトロン紙を、半分に折り、更に正方形になるよう下部を裏へ折り込む。CDは上品かつ最小サイズのソフトケースに入れ、それをハトロン紙で包み込み、更に丈夫かつジャストサイズの透明ポケットへ。仕上げに金色の上質な紙の棒?を表に斜めに忍び込ませて、完成。。
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こちらが表。
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こちらが裏。
折り返された部分は13曲の曲目とクレジット系情報や口座番号・電話番号・メールアドレス・値段に加えて、注目して欲しいのは指紋も押してあるとこだ。これ、新しくない?
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金色の異物は真っ直ぐだとはかぎらない。
この金色の異物になんの意味があるのか?ときかれても素晴らしい答えの用意はないが、
ちょっとモノとしてぼこっとして、ないよりあった方が綺麗だし嬉しい気がするから というかんじです。

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全ての歌詞を見るには透明ポケットから出して新聞のように拡げないといけないが、7割りくらいは拡げずとも読むことができる便利さ、それでいて気持ちのいい見かけになるならば大成功だろうと考えていたので、自分ではなかなか気に入っている。
前回の「わたしはオルガン」のパッケージデザインもかなり頭使って工夫して、面白いものにできている自負があるが、組み立てにかかる時間は相当であるので、今回は値段を1500円とお手頃に抑えて、その分、組み立ての手間が「わたしはオルガン」よりも前「ピップパップギー」手書きパッケージver.よりもかからないようにデザインできてるところが素晴らしい(自画自賛)。
単品注文だと送料込みで1600円です。
が、もし、まだ「わたしはオルガン」も「ピップパップギー」も両アルバムともゲットしてなくて、なおかつ興味はとてもある、、というような方には、
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【レコード水越ALBUM&POSTCARDフルセット】
のキャンペーンも設けてます。このフルセットでご注文いただくと、suppa micro pamchopp「わたしはオルガン」と「pip pup gii」にオリジナルポストカード5枚がついて送料込みとサービスしさせていただき、4000円にしちゃいます。このセットの申し込みで一夜にしてスッパマニアに変身できちゃう(笑)
振込払いの場合、翌給料日払いか、翌々給料日払いでも結構です。注文メールを確認し次第先に商品は発送するサービスをしてます。
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なおかつ、今ならセットでもセットでなくとも、上に写っている、レコード水越がデザインした神楽坂の楽しいノイズスナックnotremusiqueのショップカードも同封してます。
ぜひぜひ、セットでも単品でも、ご興味あればご注文ください。
suppasuppa@gmail.comまで。
東京の、国分寺駅前・一橋学園駅前・花小金井駅前まででしたら、いつでもメッセージ確認後20分で出張販売もできます。遠慮なくお呼びつけください^^

ミックステープを聴いてもらえることも嬉しいけれど、やはりどうしても一番聴いて欲しいのはなんといっても自分のオリジナルアルバムです。
わたしが作る音には必ず"提案"があります。音を楽しむ人全てに対しての。 それは何年も発見されない類いのものかもしれなくて、そういう部分を人は”不思議”と感じるのかもしれません。







 

昨夜、100枚限定盤pip pup giiのデザイン原稿をレトロ印刷さんに入稿した。
100枚は少ないかもしれないが、完売したら都度デザインを改良しながら再発注すればいいじゃないかという考えでいる。レトロ印刷はシルクスクリーン的な印刷なので仕上がりの予測がつき難い分、クリエイティブなギャンブルのようで楽しく、実験的な入稿の経験を多く詰んで、グラフィックデザイナーとしても力をつけていきたい気持ちもあり。

アルバムリリース というと、流通通した全国発売でないと公の規模でないかのようで、確かにそれはそうだといえる。
ピップパップギーは手売りのみで1000枚以上販売しているが、業界的にはリリースされてないも同じである。
であるならば、初回の収録曲やデザインを定形として維持させる必要は、あるようでいて、ないともいえる。そうでなければならないという思いはただの思いこみであるのかもしれない。
個人商店は日々、より良いサービス、内容の洗練を試みて変わっていかねば存続できない。
なので、アルバムの内容も曲順含めかなり変えました。チェーン店展開のない小さなパン屋さんがヒット商品をより美味しく改良しました みたいに。
まず、今まで15曲収録されていた内「珈琲」「ばかみたいだ」「1+1=」「たおやかになおれ」の4曲をカット。
そして今まで入れてなかった曲「もじゃもじゃ」「しらんぷり」の2曲を追加。
計13曲入りのアルバムに衣替えする、、というか、生まれ変わる。

通例だと再発やリマスターというと、ボーナストラックが追加され、曲数が増える傾向のものだが、私の場合は減らす方向性だ。
より凝縮され、気持ちのいい時間になると判断してである。
前のバージョンのアルバムを持っている人の中には、カットされた曲が好きだったのに...という念を抱かれる場合もあるだろう。しかし、そんなに前のヴァージョンを持ってる人がまた買ってくれるとも思えないし、買ってくれたとしても、良くなったと思ってもらえると信じているし、前のverは前のverの価値があり、どちらも重宝してもらえることと思う。

音も自己マスターリングではあるが、音質やタイミング、微妙なフェイドアウト調節等、全曲やり直している。
というか、白状すれば、前のverでは、自己マスターリングもしなかった。出来ていた曲をいい並びに並べただけだった。
もちろん、通して聴いて作者としてなにも問題を感じなかったからだし、猫も杓子もマスターリングで音を立派にしてもらう みたいな発想で外注マスターリングしているまわりの作家やバンドの傾向に対しての批評的な立場で無マスターリングのまま商品として売ることに意義があると思ってのことだった。
実際、前後の曲に違和感感じるようなヴォリューム差が特に気にならないならマスターリングなんて本来必要ないのだ。作者が満足するトータル時間で自己コントロールができていて、各曲同士が統一性のあるミックスアウトに、たまたまでもなっているなら、その時代にメジャーから発売されるCDの平均的な音圧に合わせることをしなくたって誰かにあきれられたり非常識だと怒られる筋合いはない。
売る為に売り手主がアーティストに市場に合わせたマスターリング等を強要するのは有りだが、アーティスト自身が売り手ならば、自分が納得してればそれで充分なのだ。
今回は、発売して1年半経過する中で、じわじわと感じとれてきた作者としての違和感を解消するためにリマスターリングした。
自分の家の環境だけではなく、複数のライブハウスで爆音でかけてみたりもしてきた中で、発覚したアンバランスな部分とか、ちょっとでも解消させてあげたい。極端だった要素を穏やかになめす という感じのマスターリング。
作品と共に成長していくレコード水越、、我ながらナチュラルな態度だと思う(笑)
スッパのマスターリングはちょっと変わってるかもしれない。よりモコモコさせたり、低域をカットしたり、ほとんど時代逆行型であるから(私のマスターリングをご自身の作品に施したいという方は連絡ください)。

新ピップパップギーは値段設定も変える。
前のverは0円設定、後払い投げ銭式、というイレギュラーな方式をとっていた。
これははっきりいって大成功で、このやり方により私は1年以上生活を賄えた。
希望支援価格は2000円としてたので、やはり平均して2000円で買ってもらっていた。
しかし、手書きオリジナルアートワークは正直言って骨をおる上、付加価値としての2000円が日に日に説得力を失いつつあるようにも感じていた。出世払い方式をその場では喜んでもらえていても、結局は借金を抱えさせてるということと同義だから、未払いが故に私に顔を合わせられずにいる人が多少でもいるとしたら、それは必ずしも素晴らしいこととも思い難い。。
CDの収容ケースなども日々販売終了やら価格高騰やら、資材の変更にも対応していかざるおえず、フォーマットキープに拘ろうにも一筋穴とはいかない。
あと罪悪感を感じていたことに、うたものアルバムなのに歌詞カードをつけてない という事実があった。ネットで読めますから とは言ってみても、やはり折角フィジカルでCDアルバムを買ってもらってるのに歌詞はネットで、、というのには自分でも内心矛盾を感じていた。
なので、今回の新パッケージでは、大胆なビジュアルで(お楽しみに!)歌詞を掲載し、価格は1500円に改定。
表記的にも今まで日本語にこだわってきたが、その意味もナチュラルに失ったと感じてるのでこれからは英語表記でいきます。

1/16から販売開始です。
これを機会に「ピップパップギー」を未だ持ってなかった方はぜひご注文下さい。
前verを持っている方でも、新収録曲と歌詞カードのためだけでも集めて損はないと思います。
ご予約お待ちしてます。

suppasuppa@gmail.com

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