suppa micro pamchopp のレコード水越からのCDアルバム第三弾が完成しました。
印刷物が届く7/31から販売を開始します。
予約

1. akari

2. krêt-à-porter 

3. feedback from the B-side

4. my india mystery

5. cassette tape piano

6. zupapapi

7. my connecticut

8. departures with people who carry a chair

9. jingle okinawa

10. ordinarily

11. beautiful navigator

12. to that extent

13. japan style

14. february 6

15. story of rain

16. paradise

17. omezame

18. pokopoko

19. upbeat truck

20. a-a-a-a-a-a-

21. opera

22. curtain auditors

23. loneliness suneo

24. human powered music box

25. flying

26. night of wall clock

27. ahoaho march

28. dabadaba happy

29. everybeat

30. lonely lou 

31. somehow

32. hamonica

 

かねてから音源化の要望が多かった私のLo-Fi時代の傑作選。
全32曲が1995年生まれの二十歳です。
発売予定日7/31までに先行入金予約していただける方には送料分をサービスカットします。
値段は1995円。アルバムタイトルも『1995』です。
読み方はお任せします。
ナインティーンナインティファイブでもいちきゅうきゅうごーでも。

ジャケットの画像は印刷物が届いてから撮ります。
印刷は今回もレトロ印刷JAM。"厚冨士わら紙"という特殊な厚紙を使いました。
仕上がりは手にしてみないとわかりません^^

あてずっぽうに急いでデザインしたのでとんちんかんな出来になるかもしれませんが、
それはそれで作品に合いそうで楽しみです。


いつから音楽をやっているのか訊ねられると今まで
「子供が生まれた日の夜に泊まらせてもらった奥さんの実家にあったピアノを記念に弾いた時に自分の旋律に感動したのをきっかけに自分に音楽家宣言した」
という風によく答えています(その時のピアノは「1995」5曲目)。
これは気持ち的には事実なのですが、その数ヶ月前からカセットレコーダーで簡単な曲を作るマイブームに火はついていました。
娘が生まれたのは1995年の2月6日。
翌日に病院で生まれたばかりの娘にテレコですでに作っていた曲の中のお気に入り曲(「1995」14曲目)を聴かせた覚えがあります。
実際のはじめて録音した曲っていうのも気に入ってるんですがそれは1994年作で、
タイトルを1995にしたから今回入れてません。
今回収録しなかった曲にもかっこ悪すぎて逆に気に入ってるようなアホな曲はまだまだあるんですが、
流れ重視で選曲から外れたりしてます。
アホな歌である16曲目27曲目28曲目なども収まるまでは何度も何度も選曲や曲順を入れ替えました。

本来は、365日を西暦の一年という括りでまとめて
特別な年だったとか不作だったとかいうことには意味を感じません。
95年と94年を分けるのは違和感があります。お正月になったから前年に買ったアルバムを急に聴かなくなる なんてことはないわけですから。
1994年は、竹村延和の1st「チャイルズビュー」とA.C.ジョビンのラストアルバムやジョアン・ドナートの新譜が出た年です。
私は94年に結婚し、毎日働くようになり、妻は妊娠し、胎教という意味合いもあって今まで好んで聴いてきたエキセントリックなロックから、家ではブラジル音楽のような優しい音楽を聴く方向にシフトチェンジしました(同時に未開拓ジャンルのテクノにいいものがある気がしてバカスカテクノCDを買いまくっては失敗する日々でもありました)。
そういう、ロックな気分である必要がなくなってきたことが私を曲を作る方向に向かわせたことは大きかったのかな、と今思います。
音楽をやる=ロックをやる かっこよくなきゃ...という頭から音楽することを避けてきたような気がする。
実際作ってみると、どんなメロディでも二つの線が絡み合うということだけで充分音楽は満ちるものだとわかって、それからやみつきになりました。
ど迫力なバンドサウンドじゃなくても、
高価な機材が必要なテクノサウンドじゃなくても、
クリアでテクニカルなアコースティックサウンドじゃなくても全然楽しいんです。
幸い、時代もLo-Fiやコラージュな音楽でもなんとなく注目されはじめた頃でもあって、
カセットMTRのサウンドになんら引け目も感じずとにかく熱中して作ってました。
カセットMTRを買ったのは95年の夏くらいだったと思います。
丁度20年前です。
たかが4チャンネル。されど4チャンネル。大興奮しました。
音をゆっくり1人で重ねていける ということは感動的なことです。
弾けない拾ったエレキギターでなんやかんやヘタクソなまんまなんでもいいから形にしました。
旋律の、ダサいカッコイイ等は構わずとにかくこんなだったらできるということを片っ端から録音した。
本当になんてことない曲になっても憎めないというかなにをやっても愛せてしまう不思議。
YAMAHAのVSS-30を友達が貸してくれてたのはそのちょっと後。
内蔵マイクにサンプリングした音を元音にしていじり、その音色で鍵盤演奏する楽しさは尋常ではない。
プリセットされた音色以外の面白い音を直感と偶然性を頼りに作り出せること。
楽しくないわけがない。
新しい道具を手にした興奮が目一杯『1995』には詰まってます。

96年にはRolandのハードディスクレコーダーVS-880とSONYのポータブルDATレコーダーを買ってからは曲も更に飛躍して、それからの曲はChildisc時代のアルバムに網羅されてます。
それ以前のテレコとMTRの曲はミックスアウト先のマスターは普通のカセットテープで、多くは紛失。
残ってるものも、ヘッドが良好なカセットデッキが無いため再度のPCとりこみができない。
いつしかMDにダビングしたものを更にパソコンに入れたひ孫音源をそのまま使ってる曲もある。
少しでも改良したくて、MDの孫マスターから新たにオーディオ-IF経由でLogicに入れていじってみたものの、なぜだか今パソコンに入ってる劣化版に音の迫力で負けてしまう。
結局聴感上の良さを根拠にそれはそのままひ孫のまま収録した。
大半の曲は録音して20年たった今月、押し入れの奥で眠っていたMTRを取り出し、
新たにミックスダウンして、それらに関しては確実に聴きやすい音質にできたと思います。
嬉しい!
そもそも親しい何人かの友人にしか聴かせたことのない曲ばかりだからこれはリマスターとは言わない。
20年間かけて、この並びで、このサウンドで、蘇るべくして蘇った、懐かしき、
ピュアでフレッシュな古いけど最新の音楽 です。
「わたしはオルガン」を聴いてくれている人が聴いたら
最初からずっと"わたしはオルガン"だったんですね〜 って言うかもしれません。
モチベーションはなにも変わってない。
録音ボタンを押す頻度は弱まったけれど。

作り手ににとっては初心を思い返す意味でも必聴ですし、
流行を追いかけてるうちに音楽が好きでなくなってきたかもしれない方や、
純度の高い音楽を探してる音楽ファンも必聴です。
1995年について考えたい人にも。
1995年生まれの人にも。どなたにも。

猫予約



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ご注文は suppasuppa@gmail.com まで

1曲、シングルカット的にsoundcloudにアップしました。購入判断の目安に聴いてみてください。