"ダサさ"と”カッコよさ”の比重を計るものさしはシーソー型をしている。

これはダサいのか? ひょっとしてカッコイイんじゃないか?
揺れる審美の気持ちのままユラユラ揺れて、時としては左に、時としては右に、大きく傾く。
その右というのも反対側からみれば左だ。
個人のまなざしに立脚したリスニングと、その人が思う世間的総評からのまなざし寄りのリスニングでは感じ取り方は変わるものだろう。

音楽リスニング"世間"にも色々ある。

お茶の間的世間
ジャーナリズムガイド的世間
売り上げ的世間
弱いつながり世間
強いつながり世間 
 
 ...等々

 それらの幻想世間も厳密には秒刻みで一刻一刻変貌していく。
境は有るようで無い。
ジャンルという色眼鏡から見るにしても、その界隈からはみ出しているようで"ダサく"見えてしまうのかもしれないし、あてはまらないからこそ"かっこ良く"見えるかもしれない。

「カッコイイ=カッコワルイ」 
「ダサいと思われそうな要素を気にせずありのままにやりたいようにやっている様がカッコイイ」
というような考え方は感性転換の楽しい遊びだ。

かっこつけたイケメン風ホストが心底ダサいと思う層の一方でしっかり格好良さを受け取れる層もいるわけで。
本当はどうでもよかったりしても、例えばその滑稽なイケメン風ホストの存在や現象に「おかしみ」を感じて「なんか気に入って」しまい、そんな意外な自分を楽しんでいる間だけホストのことを「かっこいい」と言ってみる類いの捻れもまた、感じ方・考え方の遊びの一例となる。
 
なにをもって"ダサし"とするのか "カッコ良し"とするのか。それは「何」に・「どこ」にフォーカスしてそれを見るのか・聴くのか?といった仮想条件による不定形な鑑定だ。

曲の場合。
先ずは
名前の知れてなさ・名前の有名さ
イメージの悪さ・イメージの良さ
 という大きな前提からの尺度で、

音色の選ばれ方
音のスカスカさ><音の過密さ
旋律の野暮ったさ><旋律のキャッチーさ
流行無視具合><流行消化具合
汚れたサウンド><クリアなサウンド

 等に審判が下される。

無名であればあるほど、名が知られててもイメージが悪ければ当然のこと審査は闇雲に厳しくなる。
一カ所でも気に入らないポイントがあれば容易く"ダサ"評価をつけられてしまう。
フラットな耳を常日頃心がける修行中の武者聴者でも真にフラットな耳の域には恐らく死んでも辿り着けないのかもしれない。

"ダサい音楽"なんてないんじゃないか。
音楽として鳴らされたその音楽はただの音楽じゃないか。
”ダサさ”というのは、個々人の経験や思いこみやコンプレックスなどから勝手に仮判定した脳の信号の色でしかない。
楽しむ気があれば楽しめるし楽しむ気がなければ楽しめないという、人間だけの、下等なのか高等なのかもわからない頭脳ゲーム・連想ゲームじゃないか。

「ダサい」から「ダメ」と思うなら、そして世界が「ダメ」だらけだと思ってしまうような私だとしたらそんな私こそが「ダサい」。
できることなら他者を「理解できない」と決めつけてしまう前に、音楽におけるその感じ方・考え方の遊びを応用し、反転した見地から相手を=世界を、理解していきたい。


そういったことを考えたり実際に遊んだりできる教材的なmixtape 『suppa micro mix 28 -"ダサさについて"考える為のMIX』を作りました。通販も受付スタートしてます。先にMixcloudにアップしたverと販売するCDRは内容が違います。


商品版はもっと曲も収録時間も多く、細かい凝った編集を施しているのでMixcloudを聴き込んでからCDRverを聴いても違いを楽しむことができます。
Mixcloudの方はただ選曲して並べただけに近く、通常のレコード水越らしさは薄いです。普通さが逆に聴き易いという人もいるかもしれないと思って放出してます。

音楽を好きでいると知らず知らず、ちゃっかり流行を押さえるモードにいて、流行から外れたような音、理解出来ない様式の音楽は、耳に入って来てても感覚からシャットアウトしてしまうケースってありがちだと思うんです。
自覚のないところで。
それってちょっと恐ろしいじゃないですか。

結果的には主題が「一面的なダサさ」というよりか、「ダサさにつながりかねないような"のほほん"とした良さ」のようなテイストが多くなったような気が少ししてます。
笑えるフレーズがあるからって理由で選んでるトラックもちょびっとは交じえつつ。
ほんとに音の楽しみ方というのは多様で、「かっこつけかたが可愛い」とか作り手の勘違いぶりを愛すことさえもできちゃうわけで面白い。
「なにも起こらないじゃん!ウケる〜(笑)」の場合も、受け手の態度次第では怒り心頭罵倒へ向かうか笑って楽しむか、同じ人でも考え方一つで大きく体験が変わる。


曲リスト

Ark / Inter luz
Mushbuh / Good
Bosmink / Get There by October
Coinn / ハラペコちゃん
Durex And The Temple Of Art / The Medicine Cat
mrostga / Titre
Nino Nardini / Frantique
One Way / Don`t Think About It
Kari Marx Land / KLOSTR MIXD SINPAD 2012
Die Wotzens / Banana Bay
Joe Howe / Dream D
Wavy Workshop / Dogarnit
Chirslove / site intrnat
Dreaming Moths / Microthetical
Fabien Poree / Canouille222
Kaj Genell / Senta late quow
Der Himmel über luon / Scarlatti Sonata k.3 v2
Teleradio / Everubody`s Got It Pretty Bad
Clair Obscur / Son & Lumiere
Monroeville Music Center / 001831
Edavio / Billy The Kid
Dunkelziffer / Q
Starpliktuve / Disko Malignance
DFmann / Goingtherightway
WILD&WELSH / So Let Eternity Start
Cph321 / oh my beauty
Fanflagrenouille / est je suis fou
Chango / Speak
Cathrinta / RMS remix muscle
 hardrockmusic / BABBYS FIRST BUTT PLUG
Drop Dead Sparrow / Singularity
lillithe / dance away final
Casa / Tacet
Aylu / Fire
Cheris / 11
Jake Tobin / Self Portrait
Bence Peter / Bad
King Colossus / all i see 2513
Claude Arto / Betty Boop
Billy Cobhum / 1
Fan Death / Jealousy
Barry Adamson / Mr.Eddy`s Theme 2
Matth.L / Onyx
Kismyder / Lalala

11951808_938052966254198_5488311260414359485_n

面白いmixtapeになったのでぜひ一家に1枚、ご注文ください。
suppa micro mix 28 
 -"ダサさについて" 考える為のMIX  CD-R 74分作 ¥1300(送料は+150円)

ご注文は suppasuppa@gmail.com まで送付先住所と宛名をメールで教えて下さい。